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読書備忘録 【法・社会・習俗】


作成開始(2022/10/07)

  1. 書名

  2. 書名著者出版社発行年購入備考
    法・社会・習俗 栗本慎一郎 同文舘 昭和57年(1982) 第8刷 1980年代中頃    

  3. 全体的なメモ

  4. 全体的に栗本氏の「経済人類学」、「幻想としての経済」、およびポランニー派経済人類学の開祖
    であるカール・ポランニーの著作を理解していることが前提の記述となっている。
    第3章では、フロイト、ユング、岸田秀など精神分析学の説が多く引用される。
    また第6章では、カール・ポランニーの実弟である科学哲学者マイクル・ポランニーが明らかにした
    近代科学観が、法の考え方にどのような影響を与えてきたかについての分析がなされる。

    この時代(?)の学者では深刻だったのだろうが、社会科学全般に対するマルクス主義の
    影響についての批判の記述がかなりある。(^^;
    かつて程ではないと思うが、今はどうなんだろうな?
    (2022/10/07)
  5. 目次・参考文献・キーワードなど

  6. タイトルキーワード・メモ・感想等参考文献  備考  
    1 法社会学の
     理論的可能性


    当然ながら、現象学を論じなければ、
    対象の認知について有効性を
    考えることはできず(略)(P.15)

    チョウチョウ蒐め的調査(E.リーチ)


    農村内部に旧来言われている以上に
    激しい身分格差、貧富の差があって
    全体として富裕な農村の中でひどく
    弱い農民がいた(P.33-34)
    発展段階説は、マルクス主義にのみ
    特有のものではなくて、
    十九世紀の重要な諸思想には
    いずれも見られる、ダーウィン型の
    進化論の申し子なのである。(P.37)
    法現象を科学するのなら、社会の
    集団的な無意識にまで言及している
    精神分析学を避けてとおることは
    できないはずである。(P.40)
    経済人類学は(中略)法学、経済学、
    人類学を統合するような
    大きな知的枠組みなのだと言える。
    (P.42)
    一般社会経済史要論
     (M.ウェーバー)



    幻想としての経済

    共同幻想論
    経済人類学
    近代日本の農村的起源
    (T・C・スミス)
    (*4)
    2 聖と俗の法社会学




    ・通期儀礼




    過去の共同体も自分たちにとっては
    異文化なのだ(P.54)
    宗教生活の原初形態
     (E・デュルケム)
    共通感覚論
    人類学再考(E・リーチ)
    社会学と人類学

    イメージとシンボル
     (M・エリアーデ)
    文化と両義性
    講座西洋経済史


    構造主義の冒険
     (上野千鶴子)
    攻撃(K・ローレンツ)
    刑吏の社会史
    聖なる天蓋
    (ピーター・バーガー)









    (*5)


    (*6)
    3 社会の諸規範と
     成文法の性格
    刑吏の社会史
    親族の基本構造
    トーテムとタブー
    金枝篇
    ユング心理学入門
     (河合隼雄)
    ものぐさ精神分析
    共同幻想論
    経済と文明
    経済人類学
    4 習俗としての
     沈黙交易

    MEMO:この章の後半はは沈黙交易
    について先駆的な研究を行った
    P・J・ハミルトン・グリアソンの
    「沈黙交易」の抄訳と注である。
    経済人類学
    沈黙交易



    刑吏の社会史

    (*1)
    5 ピクラー・ジュラの法学
    6 マイクル・ポランニーの
     思想における道徳と法







    それでは、現在の科学一般は無効
    なのか(中略)決してそうではない
    (P.184)
    コペルニクスやガリレオ出現以来
    の社会の道徳観というものは
    我々人間がその上に強制的に
    移住させられた科学的世界観
    の上に成り立っていた(P.195)
    法の客観的性格という問題の
    たてかた自身がありえない妄想
    だということが判る。(P.197)
    傍観者の時代
    暗黙知の次元
    The Way of
     Discovery
    Personal Knowledge
    客観的知識
     (カール・ポパー)











    経済と文明


    (*2)

    (*3)
    (*7)
     
    参考文献は本書記載の全てではなく、かつ同じとは限らない。
    ★印は特に重要な文献
  7. 参考・注記


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