書名 | 著者 | 出版社 | 発行年 | 購入 | 備考 |
読書原論 | 栗本慎一郎 | 角川書店 | 昭和60年(1985) 初版 | 1985年頃 |
章 | タイトル | キーワード・メモ・感想等 | 参考文献 | 備考 |
1 | 経済人類学は書物を切り捨てる | |||
知と身体の 全体性を求めて |
消費や広告の世界は、書物の流れを 含む時代を最も単純、明瞭に 反映する重要なメルクマール なのである。(P-19) 近代人は自らの頭脳、自らの身体を 軸に考えることを断念するように 教育されてきた。だから、それが、 本来は自然なところに戻るという ことであっても、その意味や歴史的 位置をやはり書物を通じて伝達され、 獲得する以外は不可能である。 (P-26) |
現代軍師学入門 (藤岡和賀夫) 経済人類学の眼 パトスの知 (中村雄二郎) 異文化としての 子供(本田和子) 男が女になる病気 隠喩としての病 (スーザン・ソンタグ) マス・イメージ論 (吉本隆明) さらば国分寺書店の オババ ホモ・パンツたちへ 光の都市・闇の都市 |
(*3) |
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知にまことの 《過激》さを求めて |
マス・イメージ論 (吉本隆明) 初源への言葉 (吉本隆明) ヘンタイよいこ新聞 (糸井重里) 大衆文化論 (栗本慎一郎) 雨の木を聴く女たち (大江健三郎) 反文学論 (栗本慎一郎) |
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書物は崩壊の 予兆を告げよ |
真の"書評"は(中略)本を読むのでは なく、時代を読むことを、評者は 先に求められている(P-50) 『ブタペスト物語』は、コトバ以外 のものを伝えようとした書物である。 (P-54) |
パンツをはいたサル 太陽の世界(半村良) 存在と意味(廣松渉) 新視覚新論 ブタペスト物語 |
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現代における 《客観性》の神話 の崩壊 |
人間は、むしろ、生命がオーソ ドックスに維持されていく機構に反発 したがゆえに、エデンの園でリンゴ を食べて罪をかぶったのである。 (P-64) |
生命潮流 暗黙知の次元 バタイユ著作集 経済人類学の眼 |
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書店は、独自な 論理と主張を持て |
『ヘンよい』の、根源的ラディカル さは、ある意味で、数百の書物を 読んだあとではじめて判るもの である。(P-75) |
(*1) | ||
身体の復権と反復権 その一 |
近代が失敗したのはただ近代が 駄目だったからであり、それ以前が 良かったからではないからだ。 そして、人々が近代に頼ろうとした 根拠はなおも残されているからだ。 (P-89) ヒトは、自らのの身体性の中に 組み込まれただれか他人の指令の 存在に気付いた唯一の動物である。 (P-89) |
暗黙知の次元 生命潮流 |
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身体の復権と反復権 その二 |
現在、インテリが身体性への回帰 を叫んでいるときに、人々は身体性 への反省を感じ取りはじめている。 (P-95) 我々の身体は、おそらくサルから 進化したものではなく、サルの体を 借りたものなのである。(略) 単細胞生物からしだいに発達・進化 して、ついにサルにいたり、はた またヒトに至ったと考えるのは 確率論的にも無理なのだ。(P-100) |
魅せられて フリークス 東京漂流 メメント・モリ 生命は宇宙から来た (フレッド・ホイル) 都市は発狂する |
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宇宙から認識まで | ホロン革命 還元主義を超えて (A.ケストラー他) 生命−この宇宙なる もの(フランシス・クリック) 精神と自然 (G・ベイトソン) 隠喩としての建築 宇宙に生命を探る (ゴールドスミス,Sオーウェン) 昆虫の生体防御 (和合治久) |
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状況に対決する 《演劇的知》の スタイル |
・フォイエルバッハ 今日の世界の諸問題は、もともと すべて同根であることは判って いる。(中略)とはいえ、知の武器を 確保していないときそのような ことを一気に論じるのは無意味な ことだ。(P-116) |
現代社会の歴史的 位相(山之内靖) 魔女ランダ考 パトスの知 チェーホフの世界 (中村雄二郎) |
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異形は真実を超える | アフリカの歌 (内藤忠行) メメント・モリ 古代金属国家論 (内藤正敏,松岡正剛) 経済人類学 幻想としての経済 |
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書物をめぐる五つの 《事件》 |
俺たちはノイズだ ブダペスト物語 |
(*2) | ||
2 | 経済人類学はコミュニケーションを掘り尽くす | |||
ボーシ論の混乱を ボーシするために |
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さしつさされつの 「道徳」 |
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「パンツをはいた サル」余禄 |
パンツをはいたサル 光の都市・闇の都市 |
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イギリス人と紅茶 の文化 |
紅茶を受皿で (小野二郎) 茶の世界史 (角山栄) 世界旅行− 民族の暮らし |
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「鉄道物語」を読む | 英国鉄道物語 (小池滋) 消えた臨時列車 (コナン・ドイル) 欧米汽車物語 (小池滋) ワイルド・ ウエスト物語 (海野弘) |
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コトバを超えた コトバの時代へ |
大語海 ヘンタイよいこ新聞 (糸井重里) 大衆文化論 |
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赤いルージュは O・Kのサイン |
セクシィ・ギャルの 大研究 日本人とフランス人 (舛添要一) |
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ものぐさ精神分析 入門 |
吉田松陰は、(略)岸田さんに よると、極端に自己中心的な、 自閉的自己満足者ということに なる。(P-188) |
ものぐさ精神分析 | ||
3 | 経済人類学は時代を燃やし尽くす | |||
わが読書遍歴 | 魔女ランダ考 | |||
誰が読書を 殺したか? |
人々は本に自らの知らない情報を 求めようしないということは あり得ない。(略)存在に苦しんで いるはずだからである。 (P-206) |
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末井昭論 末井昭は、 意味から吹き 飛ばされた |
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村上龍論 悲しく透明な 無頼派の愛 |
悲しき熱帯 (村上龍) |
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林真理子論 ルンルン症候群 |
ルンルン症候群 (林真理子) |
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コトバでコトバを 超えちゃおう |
言葉を用いながら、言葉を 超えようとしている。 これは、他方で学問の世界で、 記号論がはたそうとした役割を、 ある意味でもっと地についた 形で行っているものだと言える。 (P-238) |
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量産された新雑誌 | ||||
読書日録 | シモーヌ・ヴェイユ の死と信仰 (宇田達夫) |
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超空間から家族の 論理まで |
ホロンという概念をもって、 生命体も社会構成体も、もちろん いわゆる文化も、宇宙の構造も 説明する。つまり、完全な 一般システム論なのである。 (P-250) |
ホロン革命 生命は宇宙から来た (フレッド・ホイル) パンツをはいたサル 共同幻想論 裸のサル |
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浅田彰論 命題なき練習問題 |
経済人類学は決して二元論で ありえない。(P-265) 呪術の世界イコール西欧の近代知 の限界突破といった論理の土台の 立て方は何も新しいものではなく G・ベイトソンが(略) 新物質主義としての神秘主義を 批判している対象内に入って しまう(P-274) (読書メモ) P-273以降の付録で10冊の本を 選んでいるが具体的に該当する 書名がいまひとつ判らない。 おそらく右欄の10冊 |
構造と力 パンツをはいたサル 経済人類学の眼 精神と自然 (G.ベイトソン) 浅田彰−知のアイドル 研究読本 (10冊の本) 構造と力 表層批評宣言 ソシュールを読む 神々の精神史 暗黙知の次元 人間の経済T・U 犯罪風土記 (浅倉喬司) 魔女ランダ考 呪われた部分 歴史とユートピア |
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あとがき−儀式の終焉 | ||||
ヴァンパイヤ−戦争 (笠井潔) たまらなくアーベイン (田中康夫) |