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ダイオード・リミッターの動作


本ページ作成(2024/06/28)
  1. 回路の機能

  2. 波形の一定レベルより下の部分を切り出して取り出す回路です。
    (波形が負になる場合は、絶対値が一定以下を取り出します。)
    言い換えると、波形の振幅を制限する回路です。

  3. 回路図


  4. 動作波形


  5. 動作の詳細

  6. 以下の説明では、ダイオードの順方向電圧(VF)を無視しています。
    (すなわち、VF = 0)

    1. リミット・レベルの考え方
    2. ダイオードと電源の極性が逆に接続されているので、直観的には動作が理解
      しずらいかもしれません。
      D1のカソード側の電位はE1なので、VoがE1
      達するとD1が導通します。
      よってVoはE1より大きくなりません。
      一方D2のアノード側の電位は−E2なので、Voが−E2より
      負に振れようとするとD2が導通します。
      よってVoは−E2より小さく(絶対値ではE2より大きく)なりません。


    3. Vi > E1のとき
    4. D1が導通してVo = E1となります。
      ダイオードが遮断(OFF)から導通(ON)に切り替わるとき、また導通(ON)から遮断(OFF)に
      切り替わるときは、ダイオードの非線形性のため、実際のVo波形の切れ目のカド
      (Vo波形の赤線の両端)は丸まります。


    5. Vi < −E2のとき
    6. D2が導通してVo = −E2となります。
      前項同様、ダイオードの非線形性のため、実際のVo波形の切れ目のカド(Vo波形の赤線の
      両端)は丸まります。


    7. −E2 ≦ Vi ≦ E1のとき
    8. D1、D2とも遮断(OFF)状態となるので、入力波形(Vi)が
      そのまま出力(Vo)に現れます。


  7. 参考文献

    1. パルス回路の設計(昭和56年、第20版)P.70-71、猪飼國夫著、CQ出版社
    2. パルスとディジタル回路(昭和56年、第20版)P.174、小柴典居著、オーム社
    3. ディジタル回路(昭和63年、第1版)P.49、川又晃著、オーム社

  8. 関連項目

    1. 電子回路−ダイオード


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