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エミッタ接地増幅回路(交流負帰還なし)の等価回路


本ページ作成(2015/03/14)
  1. 回路図


  2. 回路の等価回路を求める
    回路図を変形しながら、交流の等価回路を求めます。

    1. 電源Vccは、電圧源であるため内部抵抗はゼロです。
      そこで、Vccは短絡します。


    2. 回路図を変形します。ここは変形のみで、接続は変わっていません。


    3. カップリング・コンデンサCiとCo、およびバイパス・コンデンサ(CE)は
      その静電容量を適当に決めてあれば、増幅する周波数帯では交流的に
      短絡とみなせますので、短絡します。


    4. トランジスタはこのままでは解析できないので、小信号等価回路で置き換えます。
      小信号等価回路は、トランジスタに適切なバイアスがかけられていて
      かつ、入力信号が小信号であることを条件とした場合、トランジスタが線形動作するものとして
      近似した等価回路です。使用する等価回路の近似度は、解析する目的により変わります。


    5. 信号の周波数が高くないので、ここではトランジスタ(Tr)を
      最も簡単な 小信号等価回路で置き換えます。
      hieは入力抵抗、hfe (=β)は交流電流増幅率です。


    6. 以上の手順から、エミッタ接地増幅回路の交流等価回路が求まりました。




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