書名 | 著者 | 出版社 | 発行年 | 購入 | 備考 |
西太平洋の遠洋航海者 (世界の名著71) |
マリノフスキー | 中央公論社 | 1990年 第7版 | 1993年7月 |
章 | タイトル | キーワード・メモ・感想等 | 参考文献 | 備考 |
序論 | この研究の主題・方法・範囲 | |||
1 | クラ地区の風土と住民 | |||
2 | トロブリアンド諸島の原住民 | ・ここの原住民たちは母系 である。(P.139) ・生理学的な父親という概念は 知られておらず<中略>父と子との あいだには親族・血縁の きずなは存在しないと 考えられている。(P.140) ・<略>彼らが幽霊を恐れたり<中略> 薄気味悪いという感覚をぜんぜん もっていない<略>(P.140) ・原住民の恐怖はすべて黒呪術、 空飛ぶ魔女、病気をもたらす悪霊、 そしてとくに妖術師と魔女に 向けられる。(P.140) |
母系社会 | |
3 | クラの本質 | クラの主たる目的は、実用性のない 物品を交換するにあるのだから、 必要に迫られて行うもの ではない。(P.150) クラの財宝は、多くの「儀式用」の 宝物<中略>で、あまりに 装飾的なため実用に向かないもの (P.155) 贈物には、ある時間をおいて等価の お返しをしなければならない のだが<中略>その場で相互に交換 することは、けっして ゆるされない。(P.161) ギブ・アンド・テイクに関する 諸規定という社会的な掟が、彼らの 生来の利欲的傾向よりはるかに 強い力を発揮している。(P.162) 重要な点は、彼らにとって、 所有することは与えることだ という点である。(P.162) |
原始共産制は 誤った概念 |
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4 | カヌーと航海 | 必要な呪術さえ記憶されていれば 空飛ぶカヌーを作ることすら 可能だという。(P.176) |
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5 | ワガの儀式的建造 | |||
6 | カヌーの進水と儀礼的訪問 −トロブリアンド諸島の 部族経済 |
彼らは部族の慣習によって、 定められた義務のために いやおうなしに労働するか、 あるいは、慣習と伝統に支配される 野心や価値のためにすすんで 労働するかのいずれかである。 文明社会では利得が労働のための 刺激となることが多いが、純粋な 原住民社会では、これは刺激として の役割を果たさない。(P.198) 彼らの社会は、組織された労働力を 利用することが可能なように できている。(P.198) 食物の蓄積は、経済的に将来を おもんばかって行われるばかり ではなく、富の所有によって社会的 特権を高めたり、みせびらかし たいという欲望に うながされている。(P.206) 豚を、<中略>生きたまま丸焼きに するのであるが、村人たちや 近在の人々は、その光景を眺め、 豚の悲鳴を楽しむ のである。(P.208) 彼らは人にものをあげるという ことをあれほど熱心に考える がゆえに、自分のものと人のもの とのあいだの区別がなくなる どころか、むしろひどく なるのである。(P.212) 贈与の基本的な動機は、所有と権力 とを誇示したいという虚栄心 であって<以下略>(P.212) |
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7 | 渡洋遠征への出発 | |||
8 | 船団のムワへの最初の停泊 | |||
9 | ピロルの内海を航行する | |||
10 | サルブウォイナの浜辺にて | |||
11 | ドブーにおけるクラ −交換の専門の技術 |
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12 | 呪術とクラ | 儀礼や呪文は<中略>単なる付属品 ではないのである。 むしろその反対に、呪術にたいする 信仰こそ、トロブリアンド諸島 における経済的努力の組織化と 体系化を可能にする。(P.294) 呪術は<中略>人の力で地下から 持ってこられたものに なっている。(P.300) 呪術の効果は<中略>人間の活動 の効果とは全く別なあるものと 考えられている。原住民たちは、 カヌーの速度と浮揚力は、それを 作った人の知識と仕事によることは、 ちゃんと知っている。(P.322) |
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13 | クラの意味 | <略>クラはものを所有したいという 深い欲望をみたそうとしてそれ 自体を目的として行われる(P.332) 彼らが富のしるしと考えるものは、 貨幣とか通貨として 使われたり、みなされたりする ことがない。(P.332) それは、物々交換ともいえないし、 単なる贈物のやりとり でもない。(P.333) |